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プロフィール |
Author:徳衛門
ほんのひとり言
青い空と酒があれば どこだって住めるさなどと 若者じゃあるまいし
しかし年は気にせず 姿かたちも忘れてしまい
世間様に恥と顰蹙を 撒き散らしながらも 生きてます
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日本とフィリピン 往復おやじのひとりごと フィリピンには愛しき妻子? 日本には世話のやける爺婆? こちらを立てればあちらが立たず? どちらに行っても肩身がせまい・・・ ハズですが・・・ 大きな顔してエンジョイしてます |
バリックバヤンナイツ |
金曜日の朝、突然ハイスク~ルの女性教師が現れ
今晩バリックバヤンナイツがあるので招待する 食べ物は用意してあるが飲み物は各人払いだが・・・ ただレッドカ~ペットの上を村長に先導され入場するので きちんとした服装で来ていただきたい
まあ超田舎のことですからそうたいしたものではないだろう パンフレットをめくりながらもそう思いましたし だいたい私はバリックバヤンではないし、単なる員数合わせ
ただカミさんは目を輝かせながら 「マニキュアしていい?」
こちらの人は何はともあれ、爪先から始まるようです
夜8時からですが何しろフィリピンタイム 9時に始まれば御の字 最近昼も夜も飲むとすぐ眠くなるのでしっかり寝ダメしておかないと・・・
そう思っていると恒例の停電 毎月の電気代くらい残しておけよね。そう思いますが それができないのがここの人たちですから
海辺のカテ~ジでさっそく飲み始めもう昼寝の体勢 カミさんはマニキュアウ~マンを探しに自転車に乗って・・・
うつらうつらしていると ケンケンが見知らぬ男の子と遊んでいます 顔を見るとまったく日本人の顔 カミさんはマニキュアの真っ最中
聞いてみるとこの子はマニキュアウ~マンの子で 父方の爺さんはハポン それで両親とはまったく似ても似つかぬ別の顔 血というものは怖いものがありますね
このマニキュアウ~マン、特別の美人ではないですが 柔らかい笑顔から優しそうな性格みたいです
貧しい家庭のため小学校を出てすぐ家政婦に まじめにやっていたのでしょうね 主人が自分のやりたいことを学ばせてあげるとの提案に マニキュアの道を選んだそうです
今日はマニキュアの仕事も忙しいそう カミさんもいろいろと情報を仕入れたようで 停電が終わり我が家に戻ると段々と尻込みを始めました
翌日、翌々日は村長の出身母体である村の中心部のフェスタ それを盛り上げるための前夜祭の位置付けのようです
まあ村長が16のバランガイで成り立っている村の予算を使って 自分の地盤で華やかに自分の力を見せつける構図なんでしょう 私たちはそれのためのコマ
先にエサを撒いておき 将来の金ヅルを見つけていく意味合いもあるかもしれません
ジャパユキさんや外国人の奥さんでも 借金で土地が担保に入っている家など 傾き、火の車状態の家は招待されていません
敵も的確に見抜いていますね
まあ私は金はないですが、とりあえず借金もないし 相手も見極められないのでしょう 実情を知ったら「ため息」が出るだけなんですがね
またビ~ルを1本飲んで起きるともう夕暮れ
シャワ~をして2人を起こすと カミさんは怖気づいて
「やめとこう」
「まあいいじゃないか1回ぐらい。視察を兼ねて」
「やめたほうがいい」
「今までは私たちだけの閉じた家でよかったが もう数日でケンケンも幼稚園 いずれ少しは社会とも関っていかなくてはいけないだろうし 全部オ~プンする必要はないけど、ひとつの窓だけは開けておかないと」
しかしカミさんはグズリます
ちょっとイライラしますが この性格のため今までお金を使わず過ごせましたし 大きな問題もなくやってこれたのでしょうし
フィリピンタイムの30分遅れで3人乗りのスク~タ~は会場に到着 だっだ広い建物でとりあえず真ん中に赤いカ~ペットが敷いてあります
ざっと見渡し、すかさずチェック 椅子とテ~ブルに白い布はかけてありますがプラスチック製 テ~ブルの上にはグラス、ナプキン、名前の入ったプレ~ト 音響設備と照明設備はなかなかのものですが 料理のトレイの数は少なめで・・・
まあこんなものだろうと「ほっ」とひと安心
そうしているうちにスタッフが近づいてきて 村長が待っているのでふたつ隣の建物の屋上に行ってほしい
まあ時間にル~ズなピノイ 全員が揃うまでの時間潰しだろうと階段を登ると
そこは「別世界」
料理もふんだん、洋酒もズラリ、かがり火があちらこちら灯され ウエイタ~もバ~テンダ~も蝶ネクタイ姿 シェカ~振ってカクテル作っています
村長に挨拶すると 「どうぞ好きなだけ飲んで食べてくれ」とテ~ブルに案内されて
とりあえずサンミゲルをオ~ダ~すると ウエイタ~は「オ~ルフリ~」
それも1本だけ注文したはずが 飲み終えるのを見計らうように「ニッコリ笑顔」で次々と
こりゃいかん・・・・高いものにつく
田舎と思って侮ったのがまちがいだった しかしもう「まな板の鯉」状態だし・・・・
別席から会場に案内されたのは1時間以上経ってから
それも入場の後、自分たちテ~ブルに座るのかと思いきや 最前列のひな壇テ~ブルに並べさせられて ずらりと座った人たちの奥には立ったままの人も多数 そして皆々様方に御対面の姿勢
よく見ると入口付近にはポリスがカ~ビン銃で厳重警備してます
NPAの連中 まちがっても私たちに向って撃ったり爆弾投げつけるなよ 私たちは重要人物でもないし来客でもなく
単なる員数合わせだけなんだから・・・・
歓迎の歌、フィリピン国歌の演奏に始まり 小学生のギタ~などのアコ~ステックでスペイン風の楽曲
だいたい夜の10時過ぎまで小学生を待たせるか? しかしゼンゼン問題なさそうなフンイキでしたね
しかし歌もダンスもうまいものですね 歌は将来の男ペンペンコになれそうな子もいますし ダンスはバクラが群を抜いてうまいです 体のしなりがバツグンですし・・・・
名物のコラッツァ 本来ならゲストが踊りながらお金を撒くのも 事前の案内でダンスだけにしてくれとのこと
まあこのお金が経費となったり扶助になったりするのですが あまり良い習慣とは思えませんので助かりました
近くに住むドイツ人の2家族も楽しんでいましたし ケンケンも絶好調で精一杯の笑顔を振りまいて ネコのように夜になると目が大きくなりますのでモテモテでしたね
元々フィリピン人は子供が大好きですし
1時まで充分楽しまさせてもらいました
翌日 「ドイツ人の奥さんたちと寄付の打ち合わせはしたか?」
「いいえ。だって村長が 『今日のことで寄付などはいらない 元々現金などは一切受け取らないし、もしどうしてもということなら 例えば子供たちのために本を寄贈するとか・・・ そういったこともまったく個人的なこと、個人の自由なので 他人に縛られることはない』 そう言ってたし・・・・」
「アホかおまえは・・・ 世界中どこでも壇上の政治家のスピ~チなんてキレイごとしか言わないし 本音なんて言う訳ないだろう そんなこと信じていたら後で高いものにつく すぐフェスタの実行委員のところに寄付しに行くぞ」
しかしもうすぐお昼なのにフェスタ会場には誰もいず 閑散とした佇まい・・・・
警察署にただ一人いたポリスマンに聞くと
「まだ全員寝とるじゃろう」
夕方からは村長の威信を賭けたイベントが目白押しのハズなのですが・・・
しかしその村長も実行委員も村役場の職員も 4時まで飲んで踊って・・・・だったらしいので・・・・
仕方ないですかね
しかし
これが3日間続くんですけど・・・・
ここらで曲にしましょう
松田聖子で「抱いて・・・・」
抱いて
昔若かった頃 「フィ~ヴァ~」とか流行ましたね
このレイテのド田舎もこの言葉がピッタリ
ただ・・・・ おじさんはどうしてもあの頃の曲名を思い出せないので 苦し紛れに松田聖子さんを貼り付けているのです
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