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プロフィール |
Author:徳衛門
ほんのひとり言
青い空と酒があれば どこだって住めるさなどと 若者じゃあるまいし
しかし年は気にせず 姿かたちも忘れてしまい
世間様に恥と顰蹙を 撒き散らしながらも 生きてます
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日本とフィリピン 往復おやじのひとりごと フィリピンには愛しき妻子? 日本には世話のやける爺婆? こちらを立てればあちらが立たず? どちらに行っても肩身がせまい・・・ ハズですが・・・ 大きな顔してエンジョイしてます |
火葬と75ドル |
今日は1月30日木曜日
本来の予定では今日日本に戻る予定でしたが 2月末に延期しました
フィリピン航空のシステムが変わって 今回の航空券からエコノミ~クラスの予定変更1回するたびに 75USドル支払い
「こりゃ~まいったな。高いものにつきそう」
ネットで航空券を印刷するとき アヤシイ不安があったのですが、、、
今回、まあカミさんも知らない土地だし友人もいない そしてレイテ関連の親戚とも距離を保て
そんな状態ですし
「仕方がない涙を飲んで75ドル払おう」
しかし、、、
前回までは何回予定を変更しても無料
そして、、、
「前日中までに変更のお電話をいただければけっこうですよ」
これだったのですが
今回からは24時間前までに変更手続 それを越すと追加で75ドル、、、計150ドル
「そんなの聞いてないよ」
そう言いたいところですが 出発時間を過ぎると航空券がパ~か700ドルの支払い
情け容赦ないですし、、、
元々貧乏人 そして今はそれプラスヨランダ被災者から毟り取るなよ
それもネットや電話での変更はできず フィリピン航空の窓口まで出向いて変更手続してくれ
ネットで調べてムンテンルパ営業所の存在を知り まだ会ったこともない美しいご婦人に電話で教えてもらって
スク~タ~の後ろにカミさんを乗せて出発
しかしまったく知らない土地で アヤラアラバンの中にあるものを、、、
ムンテンルパ市街地を通り過ぎ刑務所近くまで行って
Uタ~ン
なんとか時間内に変更手続を済ませました
神は私を見捨てなかった、、、というべきか
75ドル損したというべきか、、、
「前日にせずもっと以前に変更手続をしたら? いつもギリギリにやっていたらそのうち痛い目にあうよ」
そう言われそうですが
元々そういった性分ですし
これまたケチな性分ですから
期日を延ばして75ドル もし父母に何かあって「すぐ帰れ」となればまた75ドル
これは避けたい、、、
この気持ちがあったのですよね
それと前々日の火曜日はカミさんの母のお葬式というか 火葬の日
朝からマラボンに行ってましたし
朝からカミさんは大忙し ケンケンは2階でPSPで忙しく 私はすることないですし、サンミゲル飲むだけだったのですが
午後1時に葬儀社の人たちが来て 棺をバンに載せて出発
私たちはフィリピンでよく見る 通行の車を邪魔しまくっても知らん顔の歩きの列
大きな川の橋を渡りながら
ムムム、、、臭い
しかしそんなことは口に出せず、耐え忍んでいるとき
ケンケンは父の気持ちも知らず
「ぱぱ~~ス~パ~バフ!」
鼻をつまんで
涙顔のカミさんから頭ひっぱたかれていましたが、、、
やがて教会へ到着
大きなびっくりするぐらい立派な教会でした
私はてっきり身分相応に チャペルの前で、「ご挨拶だけ」ぐらいに考えていたのですが
40分ほど歌と照明効果も程よく マスが執り行われました
後で聞くと教会でのマス費用が700P
これは価値ある700P
これだけやってもらって700Pだったら安い
私が死ぬときは
「絶対にマスをしてから燃やしてくれ」
700Pだけは最後に残しておかないと、、、そう思いましたね
マスが終わり次第、火葬場へ出発
てっきりそう思い 教会を出たところで足の柔軟体操などをやっていたのですが
皆さん、動く気配なし
何のことはない教会の敷地内 教会の後ろの壁から5mのところに火葬場があるのです
だいたいカソリックは火葬厳禁
「火葬するならマスはしない」
そういった教会も多いなか マラボンは理解のある教会ですね
まあ大スクワッタ~地帯でもありますし
5年契約で25000Pの縦積み墓地費用が払えない もしOFWからの送金で清水の舞台から飛び降りるつもりで払っても 5年が過ぎればもう払えず
哀れ、、、
復活を待っている骸は入り口をハンマ~で叩き壊され捨てられる運命
それならば、、、
最初っから灰にしておいたほうがマシ
現実はカソリックの根本教義まで突き動かしていきますね
そんなこと感心している間に 刻々と時間は過ぎていき
私の元から75ドルが離れていったのですが、、、
骨にするまで3時間と聞いていましたが 約1時間で完了
日本と同じように最新式の電気窯でしょうか? 煙突から煙が出てませんでしたし
骨は壷が割れないようにか? 段ボ~ル箱に入れガムテ~プをピッチリと
なんとなく、、、そのまま宅急便でも送るような
まあ火葬代金9000P シニアシチズンカ~ドを持っていれば6000Pでコミコミ料金ですから 日本のように桐箱に入れて豪華な布ちゅうわけにはいかないですよね
帰りはジプニ~を止め乗り込みました 私がケンケンを膝に乗せ1番前
まあ乗るは乗るは、、、
座席通路、後ろのブラ下がり組みまでびっしり
1番前に乗った手前、知らんぷりもできず 私が払わなくちゃいかんだろうな
200Pぐらいかな?
ドライバ~上機嫌で
「OK チャ~タ~ ならん」
「マグカ~ノ?」
「160P」
「150Pならん」
私がレイテに来たときは可愛い女の子が 今では2児の母
しっかりとおかみさんに成長していますね
ただ、、、火葬の帰り道
骨壷、膝に抱いて、、、「10P値切るか?」
それでも私ってフィリピンのこんなところが大好きなんですよね
私は50P儲かった!と笑顔笑顔で払わせていただきました
翌日75ドルが消えて行くとは露とも知らずに、、、
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