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徳衛門

Author:徳衛門
ほんのひとり言

青い空と酒があれば
どこだって住めるさなどと
若者じゃあるまいし

しかし年は気にせず
姿かたちも忘れてしまい

世間様に恥と顰蹙を
撒き散らしながらも
生きてます

AquariumClock 2

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日本とフィリピン 往復おやじのひとりごと
フィリピンには愛しき妻子? 日本には世話のやける爺婆? こちらを立てればあちらが立たず? どちらに行っても肩身がせまい・・・ ハズですが・・・ 大きな顔してエンジョイしてます
ある爺ちゃんの死


9月26日 

晴れたり曇ったりの土曜日です

お彼岸も終わり、季節も秋本番
しかし最近、、、曇りのぐずついた天気が多く
鮮やかな秋の空がなかなか現われてくれません


数日前の朝

なんとなく気になっていたことを山本さんに尋ねてみました

「最近、足も悪いが口も悪いじいちゃんを見かけませんね
 休んであるのですか?」

「あ~~長崎さんのことでしょう
 1月前弱ですが亡くなりましたよ」

「え~~?
 私が飲酒運転の自転車でひっくり返った翌日
 アンメルツヨコヨコを塗ってくれると言ってくれたすぐ後ぐらいですか?」

「そうです。それから仕事に出てこないし電話しても出ないし
 梅木さんに様子を見に行ってもらったら
 うつ伏せになってもう亡くなっていたそうです」

大池ハイツというビルが社員寮になっていて
そこで一人暮らしだったそうで

「本人は足が悪いだけでなく喉頭ガンも患っていて
 もう転移していたのかもしれませんね」

「口は悪いし、とんでもないクソジジイみたいに振舞っていましたが
 人間は悪くなかったですよね」

「え~最高でしたよ」


私と同じように酒好き

まわりの人から
「あまり酒を飲んだら身体によくないよ」といわれても
「酒を飲むのが楽しみだから、、、」と毎晩飲み続けたそうです

私はこの爺ちゃんがどんな人で、どんな人生を送ったのか?なんて全然知りませんが
なにか急に、、、

哀しいというか

会社の寮
3部屋ある1戸に一人暮らしだったそうですが
寮ですから持ち物も少なかっただろうし
誰にも見取られずに、誰も気がつかないまま逝ってしまった

なにか寂しいですよね

もっとも持ち物が多くてもあの世には持っていけませんし
かえって邪魔になり、人に迷惑をかけるだけなんですが、、、 


この人も若く楽しい時代もあったでしょうが
自分から離れて行ったのか?
それとも離れられてしまったのか?

それにしても、、、と

2日間は暗い気分でした

私も日本に居れば最後の結末は似たようなものでしょうし
他人事には思えなかったのです


しかし数日が過ぎていくと
私の性格なのかもしれませんが

「それはそれでよかったのかもしれない」
仕事がある間に亡くなったのはラッキ~なことだったのかもしれないと、、、

仕事があったからこそ、安い料金で気ままに住むことができ
自分のお金でささやかではあっても飲み食いできて
自分なりの幸せのなかで誰の助けも借りず旅立っていけた

これが仕事がなくなり収入がない中では大変ですよね

年金が多く、持ち家の人はいいですが
年金が少ない人はまず部屋が借りれない
もし借りられても年金のかなりの部分が部屋代に消えてしまうし

1日1日が過ぎ去っていくごとに明日が見えず
辛い日々が続くことになってしまうかも、、、

まあ死んだ後は自分ではどうすることもできず
人様に迷惑はかけてしまいますが

それは富める者も貧しい者も
家族が側に居ようが居るまいが
全員同じですし

それと仕事があっても仕事中の突然死でなくてよかったです

同じころ、ある人は仕事中脳梗塞を起こしました

ちょうど左折中徐行運転だったので
車はそのまま左折後も左に進みガ~ドレ~ルに接触したまま停止

この人は事故後気がついたのですが、、、

これがスピ~ドが出ていたときだったら大事故を引き起こしかねませんし
死亡事故にでもなったら
それも子どもでも巻き添えにしてしまったら

もし本人は亡くなっていたとしても恨まれるだけ
永遠に存在を否定されるだけになります

それを考えると

仕事があって自分で生活できる間で
なおかつ、仕事を終えた後の畳の上で死ねた

最初は、「あまりに寂し過ぎる死」

そう思ってしまいましたが

「じいちゃん、アンタたいした者だっだね
 最後は人間誰しもがかける最低限の迷惑だけしかかけずに
 自分で気ままに生きて、そして死んで逝くなんて立派なもんだ」

口は悪いけど
言った後の童心そのままの笑顔を思い出しながら

そんなふうに変化していきました



ただ、、、

私自身、選ぶことは出来ませんが

できることなら日本で寂しく死ぬよりも
フィリピンで、、、

約2名に多少の迷惑をかけても、、、

最後ぐらいは「面倒見てよね」

こっちを望んでいますけど、、、







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